適応協関研究部会・第14回研究セミナーのご案内

【適応協関研究部会・第14回研究セミナーのご案内 】

直立姿勢をとったヒトでは、重力の影響で血液が内臓と下肢の血管に多く貯留します。しかし、運動開始時などの非定常状態では内臓などの非活動部位への血流を減少させ、活動筋や脳などの重要な臓器への血流配分を合理的に調節します。この反応はイヌにおいては見られず、ヒトは運動、姿勢や環境温度の変化に関連した血流(酸素供給)の調節機能を他の四足動物よりも発達させたと考えられています。しかし、運動時において各組織の不均一な血流と血圧が全身レベルでどのように統合調節されるのか不明であるため、酸素摂取動態と循環調節の全身的協関を明らかにする必要があります。
今回は、ヒトの持久運動能力の全身的協関に関する研究で世界的に著名なThomas J Barstow教授(カンザス州立大学)の講演会を開催します。氏は長年に渡って、全身持久運動能力の統合的な生理指標である酸素摂取動態、とくに、酸素不足が顕著に生じる運動時の非定常状態に焦点を当て、運動を継続するために必要不可欠な酸素摂取と循環調節の仕組みを研究されています。

 

日時:2019年10月31日 (木) 15:00 – 17:00

場所:神戸大学国際人間科学部・鶴甲(つるかぶと)第2キャンパス
A棟・中会議室(B)
〒657-0013 兵庫県神戸市灘区鶴甲3-11

 

発表者と講演タイトル:
Dr. Thomas J Barstow, Professor
Department of Kinesiology, Kansas State University
Heterogeneity of perfusive and diffusive mechanisms of O2 delivery to working muscles

 

連絡先
部会長:古賀俊策(神戸芸術工科大学大学院) 
E-mail: s-koga@@kobe-du.ac.jp
幹 事:井上芳光(大阪国際大学人間科学部)E-mail: inoueyos@@oiu.jp
幹 事:近藤徳彦(国際人間科学部)    E-mail: kondo@@kobe-u.ac.jp
※ @ を一つにして下さい。

(ご参加される方は、事前に古賀までご連絡を頂ければ幸いです。)

 

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