設立趣旨
世界のどの国も経験したことのない超高齢社会を迎えた日本において「健やかな老い」は人間生活の質(Quality of Life)の向上を考える上で重要です。高齢者にとって楽しみや生きがいのある健やかな老いを実現するためには、「食」は欠かせない要素です。
「食べること」をつきつめて考えると、乳幼児から高齢者まですべてのライフステージにおいて生活環境を含めた地域社会とのかかわりの大きさを痛感します。生態学的条件が保たれた上で、安全でおいしい、健康的な食が実現します。私たちの健康や生体機能は生態系の健全なシステムによって支えられているといえるでしょう。
生体機能は外部環境の変化に対して各機能系が独立して変化するのではなく、互いに協調して変化することで環境に適応します。したがって、多様な専門分野を横断的に学び、包括的に理解する必要があります。
地域で生活する人々の「健康」「栄養」の階層・構造を明らかにし、生活の質の向上につながる実践活動を提言していくことを本研究部会は企図しています。
事務局
部会長:山内太郎 (北海道大学)
E-mail: taroy@@med.hokudai.ac.jp
(@@をひとつにして下さい)
副部会長:佐藤香苗(東海学園大学 健康栄養学部)