第1回国際時實生理人類学賞の授賞について

会長 勝浦哲夫

昨年4月に制定されました国際時實生理人類学賞の記念すべき第1回授賞についてご報告致します。

 先にお知らせ致しましたように選考委員会(委員長:勝浦哲夫;委員:金澤英作先生(北原学院歯科衛生専門学校校長,前日本人類学会会長),清水慶子先生(岡山理科大学教授,日本霊長類学会会長),Alan Bittles先生(国際生理人類学連合会長),安河内朗副会長,岩永光一副会長)で選考致しました結果,前会長であります佐藤方彦先生が第1回の受賞者に決定致しました。当初は記念講演,祝賀会を開催する方向で検討しておりましたが,佐藤方彦先生より健康上の理由から,間近になっての欠席は出席者に迷惑を掛けることになるとの懸念から欠席のご連絡を戴き,開催を断念致しました。佐藤方彦先生にはこの授賞を快くお受け戴き,また記念講演でお話することを楽しみにされておりましたので,大変残念なことでした。

 

記念トロフィー(中垣克久作)

 

 3月4日に安河内先生,岩永先生の両副会長と共に,佐藤先生のご自宅に赴き,賞状と記念トロフィーをお渡し致しました。記念トロフィーは,第1回ロダン大賞展大賞を授賞され,国際的に活躍されている彫刻家の中垣克久先生(本学会の会友)の作品です。大変力強い,素晴らしい傑作で,佐藤先生も大変喜ばれておりました。その後の懇談で佐藤先生の生理人類学に対する情熱,想いを伺うことができました。記念講演で佐藤先生のお話を会員皆様と共にお聞きする機会がなかったことを改めて残念に思いました。佐藤先生のご健康が回復されましたら是非,会員皆様と共にお話を伺う機会を持ちたいと思います。

 

記念トロフィーの前で乾杯

 

生理人類学について熱く語る佐藤方彦先生